Web小説紹介:鬼人幻燈抄
今回紹介するのは「鬼人幻燈抄」です。
和風といえばこれ!っていう作品です。
タイトルどおり、 鬼となった主人公である甚太の物語です。
鬼となって人よりも長い寿命があるため舞台背景が江戸、明治、大正、昭和、平成と様変わりしていきます。その時代に合わせて様々な人物が登場して凄いんです。
何が凄いって?
敵味方の問わず、人物描写が丁寧で上手くて凄いんです。もう思い出すだけで泣きそう。切なくて、悲しくて、涙なしで語れないストーリーなんです。
ストーリーについてはあえて多くは語りません。超本格派、重厚で密度が濃くどのキャラクター達にも己の物語があります。
いや、ストーリー思い出して書くのが泣きそうだからって訳ではないんですよ?本当に。
はぁーまぁうん正直、序盤の展開で切なすぎて辛いので人を選びます。
あの属性の展開は効果抜群で効きましたよ。それでも圧倒的に面白くて切なくて読むのが止まらないのです。
もし、ハマればなろうで一番好きになったという人も出るんじゃないでしょうか?
子育て幽霊や季語の雀蛤となるといった古典のオマージュがあったりと色々知識がある人が読めばより楽しめるような表現があります。
実際私も何なんだろうと幾つか調べながら読んだものです。本を読んで世界が広がったことが実感できる良いものです。
切なさがあるからこそ感動がより感じられる傑作和風ファンタジー。