Web小説紹介:本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~

今回紹介するのは「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~」です。

なろうで小説を読むなら一度は読んでおきたい小説ですね。

 

 まさに本好きなら読んで欲しい作品です。

現在は完結していて1部から5部まである長編となっております。

なんと500万文字を超える文章量があり、ここまで文章量があるのはなろうの中でも少ないのではないでしょうか。

 

簡単なあらすじとしては、本好きな主人公が死んでしまって中世くらいの文明で魔法があるファタンジーの世界に下町の娘として転生してしまうのです。

当然そんな昔の文明レベルで本が誰でも読めるわけがありません。なので、本好きとして自ら本を作成して自ら読むことを目標に努力し下剋上していくのです。

ファンタジー関係ないように思えますよね?実際初期の方ではあんまり関係ないです。

そして世界観が固まってくる後半に向けて独創的なファンタジーの世界が展開されて、物語はより壮大になっていきます。

内容についてはあえて詳しくは語りません。読んでいただければ面白さが分かると思います。

 

ただ著者も以下のように記載している通り序盤にちょっと人を選ぶかもしれません

”※最初の主人公の性格が最悪です。ある程度成長するまで、気分悪くなる恐れがあります。著者のあらすじより引用

が本当に少しの間だけですので続けて読めばすぐ無くなります。

せめて、2部くらいまでは読んでほしいです。個人的には後半の部にいけば行くほど面白くなると思ってますので。

 

物語の内容を語らないのなら何をこのブログで語るのかといいますと個人的に思う素晴らしい点を記載したいかなと。

 

まずは知識。本好きと書くだけあって本の成り立ちや製法などの知識が物語の中で紹介されていきます。実際に読んでいて取材というか調査、裏付けをとっている感じが伝わってきます。

実際の物語の根幹に関わってくる内容ですので濃いです。正直知識が追いつかないので想像できない単語や内容について、googleで調べながら読んだものです。

 

次は世界観。ファンタジー要素が強くなるまでは特筆するほど凄いというオリジナルの世界観ではないのですが、神様などのファンタジー要素が強くなるとまさに圧倒的。

なろうによくあるJ・R・R・トールキンの影響を受けた二次創作の影響を受けた作品の二次創作みたいな設定や、ただあるだけの設定が本好きの下剋上にはないのです。

ドワーフやエルフが悪いとはいいません。オークやゴブリンが悪いとはいいません。オッドアイが悪いとはいいません。しかし、どれも元ネタがあったりするものです。

元ネタ調べました?かと問いたくなるようなものやなろうの作品を知識の元ネタにしてなろうの小説を書かれるとオリジナルティがなくなったり、設定が薄いなと感じてしまうものです。※1

エルフなどの設定は、なろうのテンプレとしてわかりやすさといった良さはありますが上記のような欠点もあるのです。

また、よく外見の特徴をつけるためだけにオッドアイを採用したりと、物語に本当に必要な設定だったのかと?思ってしまう内容があるものです。

オッドアイについては、Wikipediaにも創作物に安易に使われていると記載があるくらいです。一度設定する前に調べてみるとわかりますが。

当然オリジナルなら問答無用でいいというわけではありません。世界観にあったもの、物語として必要なものだから良いのです。適当なオリジナルを使いすぎるとただただ分かりにくいだけの内容になるのです。

まぁ長々と書きましたのでもう一度言いますが本好きの下剋上にはないのです。

どの設定も世界観にあっていて必要なのです。そして何を伝えたいのかテーマを感じるのです。そこが素晴らしいと思います。

 

初期の1部から読んで完結してからも何度も読み返しているくらい面白い作品ですので是非読んで見て下さい。

書籍化や漫画化もしていますので、そちらも合わせて読んでみればより楽しめますよ。

amazonkindle版もありますので電子書籍派も安心です。

https://ncode.syosetu.com/n4830bu/

 

 

漫画も連載中です。

 

 

 ※1 以前紹介した4gamarの記事でファンタジーの参考に出来る内容をあるので読んでみたことがない人は読んでみてはいかがでしょう。

bit-chinpan.hatenablog.com